[Acrobat DC] トンボを削除してPDFに出力
たまたま先日、クライアントから頂いたデータ(epsファイル)をPDFに変換して一つにまとめるという案件があり、使った事が無かったAcrobatがちょっと好きになったので、備忘録がてら記事にしてみました!
トンボを削除したい
なんで今回悩んだかと言うと、普通にpdfに出すだけならAcrobatで開いてPDF保存すればいいだけの簡単作業なのですが、ファイルをよくよく見ると『アレ』ついてるんですよ。
トンボが。
これは消さにゃあかん!と思い、最初はイラストレーターで開いてトンボ削除⇒保存…とやってたのですが、最近僕のPCがちょっと老衰気味で、しょっちゅうイラレ落ちます。
というかグラボが落ちます。なんでやねん!
これね。こわいこわい。
最初見たときはドキドキしたけど、もう慣れました。
なんか調べたら、GPUアクセラレーターが原因ぽいです。
ブルースクリーンも多いし、そろそろ買い替えかなぁ。
と思ったんですが、先日の誓いがあるのでおいそれと買ってこれません!
詳細はこちらをご覧ください。
てことで、2回に1.5回は落ちるので、これは仕事にならん!と思って、Acrobatの使い方を調べてみました。
そしたらまぁ当たり前ですが、出来ますよね。そりゃPDFと言えばアクロバット先生。
なんか使えるソフトが少ないと、知っている人から見るとなんか縛りプレイに見えるときありますよね。
かなこのなんでもフォトショ縛りが僕はすごいなぁと感心しながら見てます(^-^)
まずはページをトリミング
ファイルを開いたあと、ツールメニューにあるPDFを編集ボタンをクリックすると、上に『ページをトリミング』メニューが出てきますので、クリックして下さい。
文字の色が変わったら、ファイルのプレビューのどこでもいいのでダブルクリックするとトリミング編集画面が表示されます。
PDFを編集ボタン
スキャンが掛かっておかしな事になったら
その場合はスキャンした文書項目の『画像に戻す』をクリックすると自動スキャン前の状態に戻すことが可能です。
ページをトリミング
何気にページをトリミングの編集画面に行くまでで若干悩みました(笑)
トリミング位置を決める
余白の制御枠にある適用先を『トリミングサイズ』にし、上下左右を何ミリトリミングするかを決めます。
ミリ嫌いって人は単位ボックスから規定の単位を変更する事が出来ます。
値を変更すると、プレビュー画面の黒い枠が数値分移動しますので、その枠の内側が実際に出力される範囲になります。
今回はトンボを消したいので、トンボの線に合わせて上下左右を決定しました。
初期値でトンボ付けた場合は大体13mmくらいでしょうか。
位置が決まったらOKボタンを押すと、トリミング後の表示に修正されていると思います。
あとはそのまま保存すればトンボがない状態の完成!
トリミング部分を完全に削除したい時は
上記のやり方で、見た目はちゃんと消えて保存されているのですが、実は内部データ的には残っています。
なのでそのファイルをAcrobatで開いて編集する際には、トリミングした部分を復帰させる事が可能です。
トンボだけならまだいいですが、もし配布用とかでトリミング部分にメタコメントとか書いてあったら恥ずかしいですよね。
そういう時は、非表示情報を削除して閉じるやり方があります。
非表示情報を削除する設定
文書タブの設定
編集メニューの環境設定(ctrl+K)をクリックして、文書タブを開いてください。
すると、文書を閉じるときに非表示情報を検索して削除という項目がありますので、それにチェックをいれてOKボタンで終了します。
非表示情報を削除して保存
あとは、先ほどトリミングしたデータを開いて、何もせずそのまま閉じるとダイアログが表示されますので『情報を削除してからこの文書を閉じる』を押してそのまま保存します。
情報だけ消してファイルは終了したくない場合は『情報を削除するが、この文書を閉じない』を選択。
これで恥ずかしいメタコメント類は削除されて保存されました!
情報削除時の注意
トリミング位置も削除されるのはもちろんですが、埋め込みフォント類も全て削除されます。(イラレで文字のアウトライン取るのと同じ状態)なので、再度編集したりする可能性がある場合は、しっかりとバックアップは取っておきましょう。
また、ファイルを閉じる際に毎回確認されるので、必要ない時は環境設定から設定を戻しておくと良いかもしれません。
[おまけ] PDFファイルがめちゃくちゃ重い時
こちらもちょっと悩んだ件なんですが、100MBのイラレファイルをPDFに変換したらファイルサイズなんと60MB弱!
これはさすがに重すぎでしょ…と言う事でファイルサイズ軽減を実施。
しかしどうやっても軽くならない…。
フォントは埋め込みか!?とか画像をリサイズ!?とか色々考えたんですけど、そんな手間掛けんでも出来るでしょと思い、色々試行錯誤。
すると、『データを破棄して出力』出来ることがわかりました!
最適化されたPDFファイルで保存
ファイルメニュー > その他の形式で保存 > 最適化されたPDFで保存します。
オブジェクトを破棄
ユーザーデータを破棄
これでファイルサイズが一気に1MB前後にまで縮小されました。
まとめ
僕は基本的にはなんでもイラレでフォトショは加工時にしか使わず、他にAdobeアプリあんの?状態だったのですが、用途によって使い分けなあかんな!と思いました。(昔はPDFファイルもイラレで出力でした)
結果そうなればやり方に正解は無いですが、自分のやりやすくて、結果に合わせて効率的に進められるフローを考えるのは大事ですね!