スキャンしたイラストや文字をPhotoshopで透過させる方法
こんにちは、HYPのかなこです。
WEB用の画像を作成する上で、背景を透過させたい事って多々ありますよね。
イチからデジタルを用いて自分でデザインしたもの!
であるならば支障は無いと思うのですが、スキャンした手書きのものを透過させるとなると、ちょっとばかり面倒です。
本格的なイラストレーションなら、パスで作成した方が良いかとは思うのですが。
枚数を描くのがしんどい、手書きを活かしたいなら、スキャンに限る。ふんふん。
そんなわけで、今回はチャンネルを使って「スキャンしたイラストや文字をPhotoshopで透過させる方法」についてお話ししていきます。
題材はコチラ
ラッコ系女子(仮)
スタンプの新作(仮)を使って、透過させる方法を紹介していきたいと思います。
ラッコ系女子(仮)です。
ラッコ系女子(仮)の案は、前作の【栗きんとんさん】の前から出していたりしますが、線が多くてめんd…難しいので後回しにしてしまっています。
ラッコっぽいのですが、言動は別にラッコとは何も関係がない仕様となっております。
ちなみに栗きんとんさん。一番売れてないといっても過言ではないですが、個人的に使用率は一番高いです。
ちなみに栗きんとんさんは、半紙に墨+筆で描いたものをスキャンして使っています。
その1:スキャンします
スキャンしたままの状態です。
真っ白な紙に濃いめに線を描いているので、ほとんど白が飛んでいますね。
紙の端っこがちょっと見えている程度です。
その2:明るさ調整とゴミ取りをします
透過したい部分を真っ白に、線で残したい部分をまっ黒にしていきます。
パッと見は白で飛んでいても、拡大するとまだまだ粗いところが目立ちますね。
真っ黒にしたいので、彩度をMAXまで下げます。
【Ctrl】+【Shift】+【U】がショートカットなので、覚えておくと便利ですよ。
背景をさらにぶっ飛ばして、ゴミがあれば消すor白で塗りつぶします。
残したい色と飛ばしたい色の差が激しい時(コントラストを強調したい時)は、私はレベル補正を使います。
ちょっと解りづらいですが、ぶっ飛ばしています。
ここで飛ばし残しがあるとキレイに透過されないので、ご注意をば。
線も【まっ黒】なレベルまで持っていくため、念の為トーンカーブでちょちょいっと全体を暗くします。
色が残っていると一緒に暗くなってしまうので、必ず白い部分を飛ばしてから暗くしましょう。
白は白いまま、色がついている部分のみ暗くなります。
その3:チャンネルから黒い部分のみを選択させる
チャンネルを選択し、RGB以外のものにします。
本のイラストに色がついている場合はその色に応じたカラーを選択するといいと思うのですが、今回はテケトーにレッドで。
ちなみにチャンネルの機能は使いこなせていません。ひぃ。
RGB以外を選んだ(表示させた)状態から、点線になっている○を選びます。
○を選び終わったら、再びチャンネルをRGBに戻します。
すると、白い部分のみが選択されます。
画像は選択範囲をわかりやすくするため、クイックマスクモードにしています。
赤い部分以外が選択されてる部分になります。
その4:選択範囲を反転させ、線のみを選択する
この状態から選択範囲を反転させ、線を選択した状態にします。上と同じくクイックマスクにしています。
【Ctrl】+【Shift】+【i】がショートカットなので、覚えておくと便利ですよ。
その選択部分を、黒で塗りつぶします。
上記の画像は、背景の白を非表示にしています。
【Shift】+【F5】がショートカットなので、覚えておくと便利ですよ。
その5:無駄な線が残っていないかチェックする方法
レイヤースタイルで、境界線を選択し、太めにしてみてください。
拡大しないと見えない、残してしまった部分が見えてきますよ。
このように残している部分が多い場合は、再度白く飛ばすことから始めた方が逆に楽だと思います。
残し部分が少ない場合は、一個ずつ消していっても良いですね。
その6:出来上がり!
これで完成です!!
線が薄くなってしまっている場合は、レイヤーを複製して重ねると良いです。
【Ctrl】+【J】がショートカットなので、覚えておくと便利ですよ。
透過後の作成例
ここからパスを使って色付けをしています。シェイプにしてると調整が楽ですよ。
こんな感じ。
ちょっと色味は仮にしておいてください。
イラストを描くときに、いつも色を考えていない私です。
やり方はいろいろ
私は一番この方法がやりやすいのですが、他にもいろいろあるようです。
単純に選択範囲を使って、近似値を選択から黒だけを選ぶ、そこから塗りつぶす、でも良いですし。
マスクを使った方法なんぞもあるようですね。
いろいろしてみて、自分のお気に入りのやり方を見つけてくださいね!!